バンコクの高級ショッピングモールといえば、「エンポリアム(Emporium)」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
私は初めてここを訪れたとき、その上品で洗練された雰囲気に圧倒されました。
MBKセンターやターミナル21のような賑やかさとはまた違い、「大人のためのモール」という印象が強い場所です。

エンポリアムは、BTSプロンポン駅(Phrom Phong)直結というアクセスの良さも魅力。
雨の日でも濡れずに行けるので、観光客だけでなく在住の日本人にも人気です。
今回はそんなエンポリアムについて、実際に私が歩いて感じたことを交えながら、フロアマップ・営業時間・フードコート・両替・映画館などをわかりやすく紹介していきます。


エンポリアムへの行き方

まず、エンポリアムはBTSスクンビット線の**プロンポン駅(Phrom Phong)**直結です。
駅の改札を出て「Exit 2」方向に進むと、すぐにモールの2階へ繋がる連絡通路があります。
この連絡通路を渡ると、目の前には高級感あふれるガラス張りの入口。
バンコクの暑い空気から一気に冷房の効いた静かな空間へ入る瞬間は、なんとも言えない心地よさがあります。

ちなみに、隣には姉妹モールの「エムクオーティエ(EmQuartier)」、さらに新しく「エムスフィア(EmSphere)」もあり、この3つを合わせて「エムディストリクト(EM District)」と呼ばれています。
このエリアはBTSを降りてすぐに高級ブランドやおしゃれカフェが並ぶ、まさに都会の中心地。
私はここに来ると、つい時間を忘れて歩き回ってしまいます。


営業時間と基本情報

エンポリアムの営業時間は、午前10時から午後10時まで。
ほとんどの店舗やレストランがこの時間に合わせて営業しています。
平日でも人が多いですが、特に週末の午後は混雑することが多いので、ゆっくり見たい人は午前中の来訪がおすすめです。

館内は冷房がしっかり効いているので、外との温度差が激しい日には羽織ものを持って行くと安心です。
また、モール内では無料Wi-Fiも利用でき、観光客にも優しい環境が整っています。


フロアマップと各階の特徴

実際に歩いてみると、エンポリアムの構造はとてもわかりやすいです。
ただ、他のモールよりも高級感を重視しているため、気軽な店舗よりもブランドショップや上質な飲食店が中心になっています。
ここでは、私の体験を交えながらフロアごとに紹介します。

■地下階(LG階):グルメとスーパーマーケット

地下には「Gourmet Market(グルメマーケット)」があります。
バンコク在住者御用達の高級スーパーで、輸入食品や日本食材も豊富。
私はここでいつもタイの調味料やドライフルーツをまとめ買いします。
他にも、軽食を楽しめるカフェやスイーツショップ、テイクアウトできる惣菜も充実。

さらに両替所もあり、レートはそこそこ良い印象でした。
観光中に現金が足りなくなったときにも便利です。


■1階:高級ブランドとコスメ

1階は、まさに「高級モールの顔」。
ルイ・ヴィトン、グッチ、プラダなどの有名ブランドがずらりと並んでいます。
最初に入ったときは少し緊張しましたが、見て回るだけでも楽しいです。
店内ディスプレイの美しさにうっとりして、つい立ち止まってしまいました。

また、コスメエリアでは日本や韓国ブランドも多く取り扱われています。
旅行中に日焼け止めや基礎化粧品が足りなくなったときにも頼りになります。


■2階:ファッションと雑貨

2階はアパレルショップが中心。
ZARAやユニクロ、H&Mなど、海外でもおなじみのブランドが並びます。
価格帯も手頃で、観光中に服を買い足すのにも便利です。
私はタイ限定デザインのTシャツを見つけて、思わず購入してしまいました。

雑貨やアクセサリーも多く、ちょっとしたお土産探しにもおすすめ。
特にタイのデザイナーブランドは、他では見かけない個性的なデザインが魅力です。


■4階:フードコート「Emporium Food Hall」

私が一番お気に入りなのが、このフードホールです。
高級モールの中にあるとは思えないほど種類が豊富で、価格も良心的。
パッタイ、カオマンガイ、トムヤムクンなど定番タイ料理はもちろん、日本食や中華もあります。

ここではプリペイドカードを使うシステムで、好きな料理を選んで支払うだけ。
観光客でも利用しやすく、英語メニューもあるので安心です。
私はフードコートで食べた「ガパオライス」が忘れられません。
ピリッと辛くて、タイらしい香りが広がる味わいでした。


■5階:映画館「SF Cinema」

5階には「SF Cinema」という映画館があります。
この映画館は、座席が広くて清潔感があり、冷房も快適。
チケットも日本より安く、字幕付きの洋画も多いので、ちょっとした観光の合間にもぴったりです。

私は一度、バンコクで公開されたばかりのマーベル映画をここで観ました。
観客のリアクションが日本よりも明るく、笑いや拍手が起こる雰囲気がとても楽しかったです。


両替所とサービスカウンター

館内にはいくつかの両替所がありますが、レートが比較的良いのは地下階の「Superrich」付近。
また、インフォメーションカウンターでは観光案内やタクシーの手配もしてくれます。
英語が通じるスタッフが多く、対応も丁寧でした。

さらに、館内には無料のトイレや授乳室もあり、家族連れにも安心。
清掃が行き届いていて、どこを見ても清潔感があります。


実際に歩いて感じたエンポリアムの魅力

私がエンポリアムを好きな理由は、「静かな贅沢さ」があることです。
派手な装飾ではなく、落ち着いた照明と香りのよい空間。
歩いているだけで気持ちが安らぐような場所です。

また、外国人観光客だけでなく、地元タイ人の富裕層も多く訪れている印象があります。
そのため、フードコートでも行列はありますが、全体的に穏やかな雰囲気。
観光に疲れたときに、ゆっくり休める場所としてもおすすめです。


まとめ

エンポリアムは、バンコクの中心・プロンポン駅に直結する高級ショッピングモール。
ブランドショップからフードコート、映画館まで揃っており、買い物・食事・娯楽をすべてここで楽しめます。
特に地下のグルメマーケットや4階のフードホールは、観光客にも大人気のエリアです。

私は何度も訪れていますが、行くたびに新しい発見があります。
エムクオーティエやエムスフィアと合わせて巡ると、1日中楽しめること間違いなし。
「高級モール=敷居が高い」と思うかもしれませんが、意外と気軽に立ち寄れる心地よさもあります。

静かに過ごしたいとき、上品な雰囲気の中でリラックスしたいとき。
そんな気分の日に、エンポリアムはぴったりの場所です。