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  • 執筆者の写真日本18世紀学会事務局

政府による日本学術会議新会員任命拒否についての声明

日本学術会議会員の任命拒否撤回を強く政府に求めます

2020年10月1日、菅義偉内閣総理大臣は、日本学術会議が推薦した一部の新会員候補者の任命を理由の説明なく拒否したと報じられています。 日本学術会議は、人文社会・自然科学全領域に及ぶ、日本の科学者の代表権を法的に付与された組織であり、「科学の向上発達と行政、産業及び国民生活に科学を反映浸透させること」を目的とし、そのために政府に勧告することを権限としています(*1)。この目的を実現し、権限を行使するためには、私たち科学者の活動が、自由な学問的な批判と検討をへて、政府とは独立して自律的に営まれねばならないことは言うまでもありません。 日本18世紀学会は「日本学術会議協力学術研究団体」(*2)として、同会議と緊密な協力関係を保ち、その活動・審議への協力、情報の提供を行う責務を担っています。これは政府の要請に基づくものではなく、私たち自身が学術団体として知識を社会に公開提供する公共的責任を果たすためです。 今回の菅内閣総理大臣の恣意的な任命拒否は、日本学術会議の独立性を根柢から損なうものであるだけでなく、日本18世紀学会を含め、日本の学術団体とその学術活動に対する不当な政治的介入を意味します。その不当な政治介入は、日本で学術研究に携わる私たち科学者個々の享有する学問の自由、言論の自由を脅かすものでもあります。そして、学術団体の自律性と学問の自由が政治権力の独裁によって侵害されるとき、国民一般の言論の自由も遠からず蹂躙され、破壊に導かれる危険のあることは、18世紀の学術的・思想的遺産の教えるところであると私たちは信じます。 以上の見地から、今回の恣意的な政治介入を深く憂慮し、内閣総理大臣による日本学術会議会員の任命拒否撤回を強く政府に求めます。 *1)日本学術会議法第一章第二条、同第二章参照 *2)日本学術会議規則第十三章第三十六条参照 2020年10月7日

日本18世紀学会代表幹事 逸見 龍生


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